予想が当たってしまった。29日21時過ぎ出血を繰り返しながら遂に大量出血だ。“鼻つまみ”で対応するも、時間ばかりが経過する。台所は血の海である。両鼻、そして口からも大量出血、目からも出血・・・1回目と同じだ。全く止まらない大量の出血・・・マズイ。本日2回目の救急車の要請である。
病院到着後、止血処置が続く。鼻の中に止血用の布?をグイグイ突っ込んで止血する。息ができない。ここまで、1回目と2回目は専門医不在で止血処置だけが続く。年末年始だから仕方がない。そのままHCUに送り込みである。点滴やら、監視用の様々な線が身体にくっついている。
翌30日、ベッドからの移動が制限される中、トイレもベッドの上で・・・小は仕方ないが、大は絶対に嫌だと訴えるも聞く耳を持たないと云う感じである。結果的に、何とかもったけどね。そして、11時30分頃・・・止血も役に立たず、3回目の大量出血である。1時間ほど自分で“鼻つまみ”をしつつ、専門医の到着を待つ。そして、ようやく専門医のS先生に処置をして貰うことになる。
後で分かったことであるが、出血箇所の特定ができないのか?止血処理が続く。一旦、処置が完了しても、即座に出血再開。再び止血処置が続く。その後、一般病棟へ移る。
翌31日1時30分出血、19時出血。そして、21時30分大量出血。もう看護師さんの手には負えない。すると、たまたま外来に専門医のY先生がいらっしゃった。一瞬「これで助かったかも?」脳裏をよぎるものがあった。
処置を続けていると・・・出血箇所が分かりましたよ!と云う声が聞こえる。脳裏によぎったものが正解だったワケだ。出血箇所は、左鼻の付け根の骨の裏側にある動脈であった。かなり奥で、鼻の中を上下しながら奥の方へ進んだところ。出血箇所を焼いて処置(鼻腔粘膜焼灼術)完了だ。処置はいつもきついが、今回の処置は涙は出るし、飛び上がるほどの苦しさ。しかし、これで完治すると思えば我慢も楽勝である。
処置後、嘘のように出血が止まる。詰め物もなし。鼻スースーである。これで99%大丈夫とのY先生の言葉が嬉しかった。このときY先生がいなかったら、未だに退院できずにいただろう。翌2022年元旦、様子見で入院を継続するも余裕である。2日朝、何事もなく退院を迎える。Y先生の神業に助けられた。S先生はこの医科大学の教授、Y先生は助教授。見た目は若い。すっごく優しい先生で看護師からも人気のようだ。
さて、少しまとめ・・・
点滴は24時間体制。血液を作り出す能力を加速させ、止血をする。2つの薬剤を混ぜての点滴である。
出血は1箇所。左鼻の付け根の骨の裏側にある動脈。動脈だから出血が大量になる。右の鼻、口、目にも流れ込むのは当然であり、所謂“鼻つまみ”は意味はなく、右の鼻、口、目への逆流を加速させるだけであった。止血処置で自然治癒を狙っていたようであるが、それでは駄目である。Y先生があのときいなかったらと思うと、怖くなる。
次回、5日確認のため、再診となる。今回の費用は・・・年末年始で?である。医科大学病院だから、保険証と紐付いているマイナンバーカードで、高額医療費を抑えることができるはずである。5日に精算する予定だが、月をまたいだのが痛かった。高額医療費は月単位で精算されるからである。
以上、恐怖の体験談でした。そうそう、食事はとても美味しかった。また、無料Wi-Fiも整備されており、スマホの充電も病室で自由に行えた。トイレも隣で便利だった。ただ、シャワーが一度も・・・だったのが残念。
5日、19日再診で終了。完治である。