ここ数日の猛暑で熱中症が注目されている。命を落とす子供もおり、気の毒でならない。
一方で、昔はこんなことは聞かなかったように思える。暑い夏こそ、外で走り回り、川で大いに遊んでいた記憶ばかりである。当然ながら、エアコンなんて便利なものはなかった。扇風機が回っていただけ。昭和三十年代のことである。
確かに、コンクリートジャングルとかで、自然のクラーシステムがなくなり、昔より気温も高くなったかもしれない。しかしながら、筆者が考えることは別にある。それは、生活様式の変化である。暑ければエアコン、部屋に閉じこもりゲームで遊ぶ。このような生活スタイルでは、子供の自然に対する適応能力がなくなるのは当然ではないかと思えるのである。
居住環境がそうさせていると云うことは理解できる。が、それにしても、あまりにも自然に対して対抗し過ぎではないかと・・・。
筆者の自宅にもエアコンはある。しかしながら、ほとんど稼働したことがない。何のために設置したのか?意味がないほどである。どんなに暑くても、エアコンではなく、扇風機と水分・適度な塩分で対応している。それで十分なのである。
昔からの生活パターンでエアコンなしでも十分に対応できるのである。暑ければ冷やせばOKなんて発想では、それが実現不可能な環境に置かれたらアウトである。便利さを追求すれば、自分の身体は“自然”に順応しなくなるのである。